海外をお手本に、働きやすい環境を整えよう!

日本では、小さな子どもを持つ母親は子どもを預けて働くことに対し、罪悪感を感じる人が少なくありません。保育園や幼稚園などが不足しているのも日本の母親が働きにくい理由といえます。
また、日本では「小1の壁」も問題になっています。小学校は保育園や幼稚園より早く終わることが多く、まだ幼い低学年の間は子どもを1人にしておくことには不安があります。
さらに、学校行事やPTAの役員になると、仕事を休まなければならない場面も多くなります。そのため、親が仕事をするのが難しい環境になっています。

しかし、海外では共働きをしている家庭は珍しくなく、国も積極的に応援しています。たとえばフィンランドでは働く母親が非常に多く、子どもを預けて働くことに罪悪感を感じる人はほとんどいません。
フィンランドの子育て事情は、日本と比較するとかなり恵まれており、「社会で子育てをする」ことが徹底されています。そのため、基本的に残業がなく、定時で帰宅することが可能です。
また、ヘルシンキ市には市が運営する学童保育や地域子育て支援拠点の役割も担う建物が併設された公園があり、親も安心して働くことができるそうです。

それからフランスでは、学校行事がほとんどなく、数少ない行事も週末に設定されているようです。そのため、フィンランドと同様に、仕事と子育ての両立がしやすくなっています。
【参照=仕事も子育ても!働くママの両立術

このような国をあげての取り組みは、日本では簡単に変わることはないかもしれません。ですが、もし子育てと仕事の板挟みになっている場合は、子育て支援がより充実している地域に引っ越ししたり、休みをとりやすい仕事に転職したりするなど、働きやすい環境を整えることも考えたほうがいでしょう。
また、経済的に余裕があれば、ベビーシッターなどの外部サービスを積極的に利用するのも一つの方法です。